












- Design
- Direction
ocota bf
ocota fpを発売してから多くの反響をいただきました。中でも「コタツのような焚き火体験はすごく良いが、椅子は今持っているものや好きなものを使いたい」という声が少なくありませんでした。
そこで、多様なシーンで使ってもらえるよう、焚火台とベンチを分離した新たなocotaの開発を始めました。
焚き火体験のコアとなる焚火台とテーブルは、ocota fpと同じサイズを踏襲し、脚を追加。ベンチは、ocotaをより純度高く体験できる専用品として、カップルや仲の良い友人が二人でゆったり座れるサイズに再構成しました。
ocota fpでは、足を焚火台下に入れやすいカンチレバー方式を採用しましたが、今回は焚火台をしっかり支える必要がありました。安定感を確保しつつ、足元にも空間を残す脚として、複数案を検討した結果、3枚の板で支える構造を採用。これにより隙間風を防ぎ、足を入れた際の暖かさも確保しています。さらに、脚と焚火台の接地面積を最小限に抑え、熱の伝わりにくい場所で接合することで熱伝導を減らしています。焚火と脚の間に少し隙間を設け、浮遊感を持たせることで、ocota fpとのデザイン共通性も加えました。
テーブルは、灰の片付け時に簡単に取り外せるよう、工具不要で取り外せる取手付きボルトを採用。fpにはあった周囲のベンチがなくなったため、ガード代わりとなる木製のドリンクレスト兼ガードを新たにデザインしました。磁石で天板に取り付ける構造とし、好きな場所に、好きな個数を設置できます。黒色の木製ガードは、端正な形状の焚火台に視覚的な温かみを添えています。
円を三分割する位置に脚をレイアウトしたことで、ベンチの最大設置数は3台に確定。3台置いた状態を基準に、全体のサイズを詰めていきました。ベンチ下の空間は薪置き場としても使える設計です。座面の木材は磁石で固定され、取り外し可能な仕様のため、雨天時などに片付けることができます。
すべての部品は、規格材や自社および協力工場の設備で加工可能な形状で構成。完全受注生産です。
公式サイト
https://ocota.jp