COMURA INC.

  • Design

leaf

Year
2019

フラワーアレンジメントは、フローラルフォームの周りにセロファンなどで加飾されているため、ペットボトルや小さなジョウロから水を追加しにくいという問題点がありました。

それを解決するための、新しい「注ぎ口」のデザインを行いました。

 

必要な条件は、フォームに差し込んだときの安定感と、水を注いだ際に周囲へこぼれないこと。様々な形状を3Dプリンターで試作し、実際に水を流して検証を重ねました。

その結果、水が最初に落ちる部分にはある程度の幅と高さが必要であること、水が流れる方向に対して斜めにリブを立てて注ぐ水の勢いを弱めることで溢れにくくなり、壁を高くする必要がないことがわかりました。高さを抑えられることで金型を小型化でき、量産コストを抑えられます。普及させるためには安価であることが必要なこのアイテムにとって、大きな発見となりました。

 

これらの機能的な条件に加え、フラワーアレンジメントに挿したときに違和感がないようなテイストを探り、形状を決めていきました。

最終的には、4本のリブを葉っぱの葉脈に、差し込み口を葉柄に見立て、全体を葉っぱのように見せる形状にまとめました。これにより、アレンジメントに挿した際にも異物感のないデザインに仕上げました。